…それは普段どおりの収録の筈だった。 ただ普段の収録と違ったのは今まで出演した芸人全員が集められていた事のみ。 幾つかの楽屋に別れ収録を待っていた芸人達は同室になった者同士で情報を交換したり、 寝転がって寛いだりと各々自由に時間を潰していた。 別室のモニターでその様子を隠しカメラで監視している者達が居た。 芸人達と何度も顔をあわせている番組スタッフ達。 彼等はモニターと手元の名簿のような物を交互に見ながら何かを確認している。 スタッフ達はその部屋に居るべき芸人全員が揃った部屋から順に、 ドアの隙間や空調機等から催眠ガスを送り込んでいった。 芸人達は突然部屋に充満し始めたガスに気付き慌てて外に飛び出そうとしたが、 部屋には外側から鍵が掛かっており誰一人外に逃げ出すことは出来なかった。 一人、また一人と芸人達は催眠ガスによって意識を失っていく。 目を覚ました彼等は学校の教室の様な部屋に居た。 首には鉄製の首輪の様な物が付けられていて己の力では外せそうにもなかった。 黒板の前には見知った顔の人物が立っている。 その人物は彼らが出演するはずだった番組のプロデューサーだった。 「今日は皆さんにちょっと殺し合いをしてもらいます」 突然男の口から言い放たれた信じられない言葉。 しかし彼等に安全な拒否権は無い。 教室の壁をぐるりと取り囲むように屈強な兵士が銃を構えている。 彼らに突きつけられた選択肢は二つは二つ。 抵抗して銃殺されるか、言葉に従いゲームに参加する意思表明をするか…

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