「・・・・どうしたらええんやろ」 暗闇の中で見つけた大きな小屋に隠れているのは あの女芸人。友近だ。 友近の武器は細長い針が20本ほどあった。 投げれば結構強力な武器になるが友近はまったくをもって戦う気が無かった。 いままで一緒に楽しく仕事をしてきた仲間を、殺すなんてできないからだ。 「・・・誰も殺さずにクリアなんて出来ないんやろな・・・」 友近がそんな事を考えている時、ギィと小屋のドアが開く音がした。 「・・・・ッ!だっ、誰や!!」 「ん・・・あ、友近さん。」 「え、うそマジでッ!!!!友近さん?!」 「あ・・・なんやアンガールズか・・・」 友近は少し安心した。アンガールズとはレギュラー番組の共演者だったからだ。 「あー友近さんなら安心できる。まったく殺意ないからね。」 「そーそー。絶対費と殺しそうな感じしないもん」 「・・・・・なんや。二人とも殺る気ないんか。よかったわ〜」 小さな小屋に、幸せな空気が流れる。 しかしそれは、ある一つの銃弾によって書き消された。 バリィンッ・・・!! 友近とアンガールズがいた小屋の窓に銃弾が打ち抜かれた。 「なっ・・・なんや!?」 アンガールズは警戒しながらも外の様子を見てみた。 「・・・・いとうあさこ・・・・」 「フフ・・・・当たりのようね。」 いとうあさこの手には一つの拳銃が握られていた。 おそらくそれで窓を打ち抜いたのだろう。 「・・・・ッ!あのひともゲームにのったのか・・・!」 「友近さん!とにかく逃げましょう!!!!」 アンガールズと友近は一目散に逃げた。 「逃がさないわよ・・・」 パンッ・・・・・といとうあさこはもう一発拳銃を打った。 「・・・・・くっ・・・あぐぅ・・・」 「「友近さん!」」 アンガールズの二人は同時に叫んだ。 友近の足に、弾が命中したのだ。 「・・・くっ、くそぉっ!山根!ちょっと手伝って!」 「ん!解った!」 田中が友近をおぶり逃げるという作戦だ。 「よし!逃げるぞ山根!」 「・・・・逃がさないって言ったじゃない」 いとうあさこはまた拳銃を打った。 次は山根に向かってだ。 「うわっ!」 反応が速かったのが幸いで、山根は間一髪、弾を避けることができた。 「あー・・・ぴっくりした・・・」 「ほら山根!逃げるよ!」 ダダダダダ・・・・・ 三人は暗闇へ消えて行った。 「・・・・チッ。逃したわ・・・。さっさと次の獲物を探さなきゃ。」 いとうあさこもまた、暗闇へ消えて行った。 アンガールズと友近は古い・・・なんらかの建物の影にいた。 「友近さん。今手当てしますからね。」 山根は鞄から救急箱を取り出した。 前に隠れていた隠し部屋から持って来ていたものだった。 「・・・・まさかこんなところで使うとわ思いもしなかったよ」 素早い手つきで友近の足を消毒し包帯を巻いていった。 「・・・・ありがとう二人とも。少し楽になったわ・・・。」 「・・・・でもこのままだと・・・。どこかに診療所でもあればいいんだけど・・」 「大丈夫や。二人のおかげて少し歩けるようになったから。」 「・・・とりあえず友近さんの安全確保!解った山根?!」 「解っとるよ。」 「・・・ありがとうね。二人とも。」

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