「…………長井さん…青木さん……」 波田陽区は人を見つけた。 否、人であったものを。 そう、 死んでいる。 二人折り重なる様にして。 「…うっ……なんでっ…っく…」 波田はギターを横に置き、 本当に二人の死を悼む様に涙を流した。 「どうして…っ、二人は……俺が殺そうと思ってたのに!!!」 二人の身体を鎌でぐちゃぐちゃに刺す波田は まるで死神のようで 「誰だよっ…誰が二人を…クソッ…絶対に見つけて殺してやる!!」 飛び散る血はまるで意思を持つかの様に 波田の顔を真っ赤に染め上げた。 「………行くか…今日中に何人殺せるかなー」 波田は振り返り、もはや原形をとどめていないものに声をかけた。 「お二人の事は…一生忘れませんから」 無邪気に笑った波田は 血をしたたらせながらその場を去った。

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