波の行き交う音の中、目の前にいる二人――唐沢拓磨と渡辺剛太(レム色) の話す魔法のようなことに赤いプルトニウムは我が耳を疑った。
 「――本当にそんなことできるの?脱出って…」
 「100%じゃないけど、やってみる価値はあると思うんですよ」
こんな嘘みたいな話、信じていいのかどうかわからない。 もしかしたら彼らはこれを信じ込ませ、後に殺そうとたくらんでいるのかもしれない。 いくらだって、そういった可能性は考えられた。けれど――
 「わかった。仲間になる」
赤いプルトニウムは腹を括った。 どうせこのままここに座っていたって死ぬんだ。 だったら、少しでも可能性があるほうに賭けてみるほうがいい!
 「おぉ!やったぁ!!ありがとうございます!!」
弾けるように立ち上がった唐沢の声はトーンが高く、隣の渡辺も非常に喜んでいる。 そんな二人を見て、信じても良さそうだな、と思った。
 「よっしゃ!そうと決まったら、行くかっ。 出来たらもっと仲間を見つけて、皆でこんなゲームから脱出してやる」

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